文化 · 建安年間

(かいろこう)

薤露行

文化建安年間

解説

曹操が漢の衰微を嘆いて作った楽府詩。董卓の乱後の混乱した世相を詠み、漢王朝の再興への願いを込めた作品。「白骨露於野、千里無鶏鳴」という句は、当時の戦乱の惨状を生々しく描写している。

POEM

薤露行

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惟漢廿二世、所任誠不良。沐猴而冠帯、知小而謀強。猶豫不敢断、因狩執君王。白虹為貫日、己亦先受殃。賊臣持国柄、殺主滅宇京。蕩覆帝基業、宗廟以燔喪。播越西遷移、号泣而且行。瞻彼洛城郭、微子為哀傷。
現代語訳

惟だ漢の廿二世、所任する所誠に不良なり。沐猴して冠帯し、知ること小さくして謀ること強し。猶予して断ずること敢へず、因りて狩にして君王を執る。白虹日を貫く為り、己亦先だち受け災う。賊臣国の柄を持ち、主を殺し宇京を滅ぼす。蕩覆して帝の基業を、宗廟以て燔喪す。播越して西に遷移し、号泣して且つ行く。彼の洛城郭を瞻り、微子哀傷の為る所なり。